デジタルラジオ放送評価用カード「SK-DRC1000」発売



本日、エスケイネット株式会社(以下エスケイネット 本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:妹尾 兼)は、株式会社TBSラジオ&コミュニケーションズ(以下TBSラジオ 本社:東京都港区、代表取締役社長:清水 洋二)と共同開発をした地上デジタル音声放送に対応した受信カード「SK-DRC1000」を発売開始いたします。

本受信機は社団法人電波産業会(以下ARIB)が策定したデジタル放送用受信装置標準規格(ARIB STD-B30)及び地上デジタル音声放送運用規定(ARIB_TR-B13)に対応しております。

「SK-DRC1000」は、日本のデジタルラジオ放送規格(ISDB-Tsb)に対応した受信PCカードです。 本機の特色として、H.264/AVCとAAC SBRデコーダ、およびP2プロファイル対応ブラウザを搭載しています。アンテナからの地上デジタル音声放送受信はもちろん、受信した電波のレベル表示、情報ビットレートなどの表示機能を備えています。さらに、放送前のデータ放送コンテンンツの作成・確認に必要とされるBMLファイルでの確認及びTS化されたファイルの再生も可能です。再生する映像と音声及び電子番組情報(EPG)などは、それぞれディスプレイ及びスピーカに出力します。

 

■詳細・特長

地上デジタルラジオ放送に対応
1セグメント/3セグメント放送の受信に対応。H.264/AVCデコーダおよびAAC SBRデコーダを搭載しております。

持ち運び可能なPCカードタイプ
PCカードタイプなので、ノートパソコンと一緒に持ち運び受信、検証が可能です。屋外では付属のホイップアンテナ、屋内では付属のF型変換ケーブルで同軸からの信号入力が可能です。

P2プロファイル対応データ放送ブラウザ搭載
デジタルラジオ放送対応のP2プロファイルに対応。BMLファイルを指定しての表示にも対応しています。そのため、データ放送コンテンツの製作や検証を簡単に行うことができます。

受信レベル表示
C/N、BER、ビットレートといった受信レベルに関する情報を取得して表示できます。


<背景>
 地上デジタルラジオは21世紀の新たな放送サービスの実現に向けて、ラジオ局、通信事業者、商社、機器メーカ(賛助会員含む)などによって、 社団法人デジタルラジオ推進協会(Digital Radio Promotion association)を設立し、規格検討および、東京と大阪で実用化試験放送を行っています。東京では、現状のテレビ第7チャンネル4メガヘルツ帯域(188メガヘルツ〜192メガヘルツ)を8セグメントに分割して、3セグメント放送1チャネル、1セグメント放送5チャネルの放送を実施しています。地上デジタルラジオの特色は、CD並みの高音質に加え、文字・静止画・簡易動画や双方向など多彩なデータ放送の提供が可能なことです。


■物理仕様
受信放送 地上デジタル音声放送 VHF 7/8
アンテナ入力 MCXコネクタ
インターフェイス PCカード TYPE II (32bit Cardbus)
外形寸法 115 x 54 x 13mm
質量 約40g


■動作環境

OS WindowsXP Professional / HomeEdition SP2 日本語版 搭載のノートPC
CPU Pentium M 1.2GHz同等またはそれ以上
メインメモリ 512MB以上
グラッフィク 1024×768以上表示可能な及びマイクロソフトDirect Showオーバーレイ機能が正常に動作するグラフィックチップシステム
サウンド Direct Soundが正常に動作するサウンドシステム


■主要機能

対応規格 ARIB STD-B30地上デジタル音声放送用受信装置
ARIB TR-B13地上デジタル音声放送運用規定 Ver.2.1相当
放送視聴 地上デジタル音声放送(1セグ/3セグ)
入力選択 アンテナRF(ホイップアンテナ/同軸ケーブル)、ファイルの選択が可能
選局 チャンネルアップダウンキー及びダイレクト選局
オートスキャン機能およびスキャン結果リストから選択
サービス選択 複数サービスに対応し、サービス情報の表示及び選択が可能
音声ES選択 音声ESが選択可能
映像 H.264/AVC
音声 MPEG2-AAC SBR
データ放送 P2プロファイル BML表示
ネットワーク対応
BMLファイル入力に対応
番組名表示 聴取中のチャンネル、サービスID、放送局名、番組名などを表示
受信レベル表示 受信レベルをC/N、BER、ビットレートにて表示
音声メータ表示 ピークメータ表示
EPG表示 受信番組情報を表示
再生 TSファイル再生
※ARIB TR-B13 Ver.2.1相当。Ver.2.2についてはソフトウェアアップデートにて対応。
※H.264動画放送は後日ソフトウェアアップデートにて対応。
※3セグメント放送の5.1Ch出力はサポートいたしません。



■価格
600,000円(税抜) ※上記に設置・取り付け費用は含まず。
※本製品の仕様および外観は性能向上のため予告なしに変更することがあります。


■販売対象
デジタルラジオ放送局、コンテンツプロバイダー、受信機メーカー等
※本機は、評価用のため一般のお客様へは販売しておりません。


■エスケイネット株式会社について
エスケイネットは、1995年に設立、コンピュータ映像関連周辺機器のメーカーです。TV、ラジオチューナ搭載キャプチャーボードを中心としたハードウェア・ソフトウェアの設計・開発から製造・販売までをトータルに提供できることを強みとしています。昨年10月にはCEATEC JAPANにて1セグTV/デジタルラジオコンボ受信モジュールの開発試作を発表、このたびそのコア技術を生かし地上デジタル音声放送受信機を開発いたしました。

■今後の展開
エスケイネットは本開発を通じたノウハウを、パソコン向け外付け、内蔵受信モジュール、また一般民生機器開発(据え置き型ラジオ、ミニコンポ、ポータブルラジオレシーバー等)に生かすとともに、各メーカーへの受信モジュール、受信ソフトウェアの供給を実施してゆく予定です。


■本リリースに関するお問い合わせ
エスケイネット株式会社
デジタルプロダクツ推進室 田野
TEL:045-470-0183
EMAIL:tano@sknet-web.co.jp

■製品カタログ
カタログは、「こちら」にございます。